![]() 目の屈折異常を外科的に矯正する治療装置およびそのための制御データを生成する方法
专利摘要:
本発明は、目(3)における遠視を外科的に矯正するための治療装置に関し、治療装置(1)は、制御装置(12)によって制御されるレーザ装置(L)を備え、前記レーザ装置は、レーザ光(2)を照射することによって角膜組織を分離し、制御装置(12)は、レーザ装置(l)を制御して角膜(5)内へレーザ光(2)を照射することにより、レンチキュラ状の容積(18)が角膜(5)内で分離されるように設計され、角膜(5)からの容積のこの除去によって、遠視が所望通り矯正される。制御装置(12)は、レーザ装置(L)の制御中に、縁部が端面(24)を介して接続される後表面(20)と前表面(19)とが形成されるように、レンチキュラ形状の容積(18)を予め画定する。端面(24)は、視軸(OA)に沿った投影において、幅(B)を有し、この幅(B)は、関連の表面に対する後表面または前表面(20,19)の縁部において垂直な直線を同じ投影において有した場合の幅よりも広く、前表面(19)を後表面(20)またはその想定上の延長部に接続する。 公开号:JP2011507559A 申请号:JP2010532475 申请日:2008-10-27 公开日:2011-03-10 发明作者:ストブラヴァ、グレゴール;ビショフ、マルク;ビスマン、ヴィルフリート 申请人:カール ツァイス メディテック アクチエンゲゼルシャフトCarl Zeiss Meditec AG; IPC主号:A61F9-007
专利说明:
[0001] 本発明は、目の視野欠陥を外科的に矯正するための治療装置に関する。この治療装置は、制御装置によって制御され、レーザ光を照射することによって角膜組織を分離するレーザ装置を有する。この制御装置は、水晶体の容積が角膜内で分離されるように、レーザ装置を制御してレーザ光を角膜内に照射するように適合されており、角膜からのこの除去によって、所望の矯正が実現する。] [0002] 本発明はさらに、目の視野欠陥を手術により矯正するための、治療装置のレーザ装置に対する制御データを生成する方法に関する。レーザ装置は、レーザ光を照射することによって角膜組織を分離し、制御データは手術中にレーザ装置を制御して、水晶体の容積が角膜内で分離するようにレーザ光を角膜内へ照射する。角膜からのこの除去によって、所望の矯正が実現する。] [0003] 最終的に、本発明は、目の視野欠陥を手術により矯正する方法に関する。レーザ光を照射することによって、角膜組織は分離され、それにより水晶体の容積が分離され、角膜内で除去される。角膜からのこの除去によって、所望の矯正が実現する。] 背景技術 [0004] ヒトの目の視野欠陥を矯正する従来の方法は眼鏡である。しかし、眼鏡が使用されている一方で、目の角膜の形を変えることによって視野欠陥を矯正する屈折手術がなされることが増えてきている。この場合における手術の目的は、光の屈折に影響を与えるために角膜の形を選択的に変えることである。様々な外科的方法がこの目的に対して知られている。現在、最も普及しているのは、レーザ現位置角膜切開反転術(LASIK(レーシック)とも略される)として知られているものである。この場合、まず、角膜ラメラが角膜の表面の片側から切り取られ、もう片側に折り曲げられる。このラメラは、機械的なマイクロ角膜切開刀、またはレーザ角膜切開刀として知られる手段(例えば、アメリカ合衆国のIrvineにあるIntralase Corp.によって販売されているような手段)によって切り取ることができる。ラメラが切り取られ、片側に折り曲げられると、レーシック手術はエキシマレーザを照射して、このように露出した角膜組織をアブレーションによって除去する。角膜内に位置する特定の容積がこのように蒸散すると、角膜ラメラはその元の位置に折り返される。] [0005] ラメラを露出するためにレーザ角膜切開刀を利用することは、感染の危険性が減り、切開の質が向上する点から、有利である。特に、ラメラを高精度に一定の厚みで生成することができる。この切開はまた潜在的により滑らかであり、これによって、手術後であっても残るこの境界面が原因で生じる、後の光学的障害を低減させる。] [0006] レーザ光によって角膜内に切開面を生成する場合、従来方法では、パルスレーザ光が組織内に導入される。パルス長は一般に、1psよりも短い。その結果、光破断を引き起こすのに必要なパワー密度が、各パルスについて、小さな空間領域に制限される。この点に関し、米国特許第5,984,916号明細書は、光破断の空間領域(この場合は、相互作用が発生する領域)がパルス持続時間に大きく依存することを明確に開示している。このように、前述の短いパルスと組み合わせてレーザビームを高度に収束することによって、光破断を角膜内で極めて高精度で利用することができる。切開部を生成するために、結果として切開面が形成されるように、一連の光破断を所定の箇所に生成する。前述のレーザ角膜切開刀では、切開面は、レーザアブレーションを利用する前に折り畳まれるラメラを形成する。] [0007] 従来のレーシック法では、露出した角膜組織を蒸散させる。これは、レーザ光による角膜の「研磨」とも称される。視野欠陥を矯正するのに必要な容積の除去は、この場合、レーザパルス数およびそのエネルギーによって露出した角膜の各表面構成物質に対して設定される。レーザパルスの数とエネルギーに応じて、異なる量の構成物質が除去される。] [0008] つい最近まで、最初に述べた手術方法が、最初の検査で説明され、試験されてきた。角膜内のある一定容積を分離し、その後その容積を形成する組織片を除去するために、レーザ光が用いられる。この場合にも一般にパルスレーザ光が使用されるため、フェムト秒のレンチキュラ抽出(すなわち、略してFLEx)が参照される。この容積は、レンチキュラと称される。] [0009] 現在、アブレーションレーザ光によって角膜を研磨するのに適した実験値を、目の屈折手術のFLEx法に用いることはできない。FLEx法では、角膜から除去される容積が、露出した角膜組織をアブレーションすることによって除去されるのではなく、三次元の切開面によって角膜内で分離されており、それゆえに除去に適しているのであるが、これは、一方では除去される材料を蒸散させ、他方では分離された容積を除去するという手段がかなり異なっているからである。これは、特に、除去される容積の境界となる切開面の選択に当てはまる。なぜなら、従来のレーシック手術にはこのような切開面がないからである。面の表面構造が異なるため、手術後の治癒過程もまた異なる。] [0010] 手作業による除去は、目的とする屈折効果に加え、さらなる要件である、組織片の特定の機械的な安定性を要求する。それゆえに、この観点から、組織片は、組織片の除去後に設定される角膜の残りの厚みが依然として残るような厚みと、同じ厚みとなるよう設計されるべきである。] [0011] この要望は、治癒過程の屈折効果を最小化または少なくとも予測可能にする形状に対する要求と反する。すなわち、治癒過程が、例えば、角膜を厚くした結果、屈折治療法が直接の原因となる矯正の変更にかなりの程度寄与するように、レンチキュラが形成される場合は、患者はこれを不都合と感じるであろう。治癒過程のこのような負の影響を、退行という。できるだけ退行が少ない、すなわち屈折変化なく、治癒過程を進める必要がある。言い換えると、屈折効果は、できるだけ迅速に所望の程度まで生じ、常に一定のままであるべきである。しかし、これはいつも可能とは限らないので、治癒過程に伴う退行はしばしば、屈折治療法の計画に組み入れられなければならない。ヒトの目の生理的な特性のため、FLEx法による遠視矯正が、一般に、この種の治癒過程によってより強く影響を受ける可能性があると予測される。治癒過程におけるこれらの屈折変化を完全に回避することができない場合は、少なくとも、屈折変化をできるだけ軽度で予測可能にすることが望ましい。] [0012] 従来技術は、これまでに知られている切開およびレンチキュラの形状が近視の矯正に関連するため、この点に関しては、遠視の矯正において何の手助けにもならない。 したがって、全体として、従来のレーシック法と比較して、FLExによる視野欠陥の屈折矯正では、多くの領域で異なる要件があり、場合によっては新しい要件もある。] 発明が解決しようとする課題 [0013] したがって、本発明の目的は、レンチキュラの切開面が、安全な除去と治癒過程の両方に有利であるように、冒頭で述べた種類の治療装置または方法を提供することである。] 課題を解決するための手段 [0014] 本発明によれば、この目的は、目の遠視を外科的に矯正する治療装置によって達成される。この治療装置は、制御装置によって制御され、レーザ光を照射することによって角膜組織を分離するレーザ装置を有する。この制御装置はレーザ装置を制御してレーザ光を角膜内に照射し、水晶体の容積を角膜内で分離するように適合されている。角膜からのこの除去により、遠視の所望の矯正が実現する。制御装置は、レーザ装置を制御するとき、水晶体の容積が後面と前面を有し、それらの縁部が端面を介して接続されるように水晶体の容積を画定する。端面と、目の視軸がある平面とから構成される切開曲線が、この視軸に対して横方向に幅を有し、この幅は、各面の後面または前面の縁部で垂直であり、かつ前面を後面またはその想定上の延長部と接続する直線を同じ投影面において有する場合の幅よりも大きい。] [0015] この目的は、さらに、目の遠視を手術して矯正するための、治療装置のレーザ装置用に制御データを生成する方法によって達成される。レーザ装置は、レーザ光を照射して角膜組織を分離する。手術中、制御データによりレーザ装置を制御して、水晶体の容積が角膜内で分離されるように、レーザ光を角膜内に照射する。角膜からのこの除去により、遠視の所望の矯正を実現する。制御データは、水晶体の容積が後面と前面を有し、それらの縁部が端面を介して接続されるように水晶体の容積を画定する。端面と、目の視軸がある平面とから構成される切開曲線が、この視軸に対して横方向に幅を有し、各幅は、各面の後面または前面の縁部で垂直であり、かつ前面を後面またはその想定上の延長部と結ぶ直線を同じ投影面において有する場合の幅よりも大きい。] [0016] 最終的に、本目的は、目の遠視を外科的に矯正する方法によっても達成される。角膜組織がレーザ光を照射することによって分離され、それにより水晶体の容積が分離され、角膜から除去される。容積のこの除去により、遠視の所望の矯正を実現する。水晶体の容積は、縁部が端面を介して接続される後面と前面を備えている。端面と、目の視軸がある平面とから構成される切開曲線が、この視軸に対して横方向に幅を有し、この幅は、各面の後面または前面の縁部で垂直であり、前面を後面またはその想定上の延長部と結ぶ直線を同じ投影面において有する場合の幅よりも大きい。] [0017] 本発明は、FLEx法における術後(退行)問題が、切り取られ、再び用いられる角膜ラメラが、不都合に挿入されるか、または除去された容積の縁部に滑らかに置くことができない事実から生じるという見解に基づいている。この種の退行問題を回避するために、本発明は広い縁部ゾーンを設け、これにより、水晶体の容積を分離するために作成された後部切開面と一体化する角膜ラメラのために、ほとんど退行を生じない移行ゾーンを提供する。この移行ゾーンが、好ましくは、光学的に影響のある領域の外(すなわち、目の暗順応瞳孔の外)に置かれている場合は、さらに望ましくない副作用の危険性が、より低減される。好ましくは、この移行ゾーンの幅は0.1〜1mmである。] [0018] 端面が前面に可能な限り垂直に開く場合は、退行が特に効果的に低減されることがさらに見出された。このような方向は主に、この種の垂直な開口の場合には、角膜の前面から垂直方向に離れるように延びる段差を、その上に位置する角膜ラメラにさらに設けることができるため、驚くべき効果を発揮する。しかし、この垂直な開口は、端面が、この垂直な開口の下で視軸の方向により大きく傾斜している第2部分を有する場合は、退行に関しては問題を生じないことが立証されている。この構造の結果、水晶体の容積は、好ましくは5〜10μmの縁部厚みを有する。この種の縁部厚みは、退行の観点において問題とはならないが、同時に、組織片が切り取られる場合には、縁部厚みが、十分確実に、小片が縁部からはがれるのを防止するので、組織片をより効果的に除去できることを保証することが見出された。この種の小片は、組織片の縁部厚みが比較的薄く、それゆえに端面の垂直な開口部分が短い場合に比べて、かなり大きく組織を除去した後に、角膜ラメラを位置合わせするのに影響を及ぼす。それゆえに、本発明のこの構成は、一見不利に見えるが、結果として、この種の縁部が実際に期待されるであろう、可能な限り狭い縁部よりも少ない退行(すなわち、良好な内部成長挙動)を達成する縁部構造を得る。] [0019] 視軸の方向により大きく傾斜する端面の第2部分は、多くの方法で具体化できる。一つの可能な例は、第1部分まである角度で延びる、視軸の方向に対して、80°から100°の角度に位置付けられる直線経路である。したがって、端面の第2部分は、面取り部と理解することができる。しかし、曲線経路、例えば、視軸の通過点を基準にして凹形経路(すなわち、視軸の方向に第2部分が湾曲すること)も可能である。この場合、第2部分は、例えば、丸みを帯びた形状に設計される。] [0020] 本発明の範囲内では、前述の広い移行ゾーンを提供することによって退行挙動に大きく影響を及ぼす全ての広範囲の形状が、この縁部に適する。 本発明の一実施形態においては、縁部構造は、容積の除去後に角膜が有する曲率半径を画定する、角膜の容積の寸法決めルールと組み合わされる。したがって、本発明のこのような発展形態は、退行最適化縁部構造だけでなく、後面および前面の解析計算を可能にする。] [0021] 矯正後の角膜の正面の曲率の説明は、この場合は、視野欠陥を矯正するのに適し、視野欠陥の所望の矯正を達成するために角膜の頂点の前に距離dHSで位置決めさられなければならない、眼鏡の屈折力BBRを特定する視野欠陥データから始める。これらのパラメータの決定は、眼科学では確立された基準であり、既存の測定器を使用することができる。この場合に用いられる測定データはまた、非点収差欠陥または高次の収差欠陥を表すこともでき、この結果、容積が低減した角膜の曲率半径を表す式は、以下の図面の説明の式(1)で表されているように、対応する角度パラメータ(円柱座標に基づく)を有していることは、言うまでもない。] [0022] したがって、前面が、角膜の正面から一定距離dFに位置決めされ、後面が湾曲し、曲率半径がRL=RCV*−dFである、本発明による装置または本発明による方法の一実施形態が好ましい。ここで、RCV*は、式RCV*=1/((1/RCV)+BBR/((nc−1)・(1−dHS・BBR)))+Fを満たし、RCVは、容積を除去する前の角膜の曲率半径であり、ncは、角膜の構成物質の屈折力であり、Fは補正係数であり、BBRは、視野欠陥を矯正するのに適した眼鏡の屈折力であり、dHSは、屈折力BBRを有する眼鏡が、この眼鏡によって視野欠陥の所望の矯正を達成するために、角膜の頂点の前に位置決めされなければならない距離である。] [0023] 補正係数Fは、容積を除去した結果生じる視軸上の目の角膜の厚みの低減による光学的効果の評価基準である。簡略化された計算では、この係数Fはゼロに設定されてもよい。より正確な計算では、Fは、F=(1−1/nc)・(dc*−dc)のように計算されてもよい。ここで、dcおよびdc*はそれぞれ、容積を除去する前および後の角膜の厚みを示している。半径RCV*は、各反復段階の間に、厚みの変化(dc*−dc)が差(RCV*−RCV)から推論され、そこから得られる、厚みの変化についての対応する結果が、次の反復段階においてRCV*の計算で適用される。Fについての反復計算は、例えば、2回の反復段階の間において、特定の限界値よりも小さい差がFについて残るすべてである場合に終了できる。] [0024] 本実施形態において提供される、容積を除去した後の角膜の正面の曲率に関連する曲率を有する後面の構成によって、容積の境界となる面を特に簡単に画定することができる。この理由は、前面はこのとき、角膜の正面の下の一定距離に位置決めされ、光学的な矯正はこの後面の形状によって実現されるからである。したがって、大きな計算労力は、後面部分の画定だけに生じ、前面部分には生じない。さらに、この種の方法によって、同時に、後面部分を簡単に解析説明できることも見出された。] [0025] 制御データを準備するための本発明による方法は、人が関することなく実行可能である。特に、この方法は、適切な入力値から、例えば目の測定データから、制御データを決定するコンピュータによって実行できる。制御データを決定するのに関連して治療介入を伴わないので、特に制御データを決定する際に、医師が関与する必要が全くない。以前に決定された制御データが利用されるまで、このような介入は生じない。] [0026] ここでの説明が方法ステップを記述している限りにおいて、本発明による装置は、この装置の作動中にこの方法ステップの実行を管理する制御器を含む。 本発明を図面を参照して実施例により以下に詳細に説明する。] 図面の簡単な説明 [0027] 視野欠陥を矯正する治療器または治療装置の概略図である。 図1の治療器具の構成に関する概略図である。 図1の治療装置を用いた視野欠陥の矯正における、パルスレーザ光を目に導入する原理を示す図である。 図1の治療装置の別の概略図である。 子図面(a)、(b)、(c)において、視野欠陥の場合におけるヒトの目の矯正の必要性を明確にするための概略的な断面図を示している。 視野欠陥を矯正するために除去すべき容積を示した、目の角膜の概略的な断面図である。 図5の容積の除去後の目の角膜の断面図である。 図5と同様の断面図である。 容積の除去を表すための目の角膜の概略的な断面図である。 視野欠陥の矯正中に生成された切開面を表すための目の角膜の平面図である。 遠視を矯正するために除去された容積の外形を表す、図9aの平面図に関する断面図である。 図9aと同様であるが、この場合、近視を矯正するための図である。 図9aと同様であるが、やはり近視を矯正するための図である。 図9aと同様であるが、容積の除去に関して異なる切開を誘導した図である。 図9bと同様であるが、図11aの平面図に関する断面図である。 aは、図9aと同様であるが、視野欠陥を矯正するために除去される容積の境界を示すために異なる種類の縁部切開部を備えた断面図である。bは、図9aの縁部切開部の拡大部分図である。cは、図12bと同様であるが、異なった形状の端面に関する、拡大された縁部切開部の図である。dは、図12bと同様であるが、異なった形状の端面に関する、拡大された縁部切開部の図である。] 図1 図11a 図5 図9a 図9b 実施例 [0028] 図1は、欧州特許第1159986A1号明細書または米国特許第5549632号明細書に記載された方法と同様の眼科の手術方法のための治療装置1を示している。治療装置1は、治療レーザ光2によって、患者4の目3における視野欠陥の矯正を実現する。視野欠陥には、遠視、近視、老眼、乱視、混合乱視(一方向では遠視に関係し、それに直角の方向では近視に関係する乱視)、非球面欠陥および高次収差が含まれ得る。治療レーザ光2は、記載された実施形態では、目3に集光するパルスレーザビームとして照射される。パルス持続時間は、この場合、例えばフェムト秒の範囲内であり、レーザ光2が角膜内の非線形光学効果によって作用する。レーザビームは、例えば、パルス繰り返し周波数が10〜500kHzの50〜800fsの短いレーザパルス(好ましくは100〜400fs)を有する。記載された例示的な実施形態では、装置1のアセンブリは、組み込まれた制御ユニットによって制御されているが、この制御ユニットは、もちろん、スタンドアロン式で具体化されてもよい。] 図1 [0029] 治療装置が用いられる前に、目3の視野欠陥が一つ以上の測定装置を用いて測定される。 図1aは、治療装置1を概略的に示している。この変形形態では、治療装置は、少なくとも二つの従属装置すなわちモジュールを有している。レーザ装置Lは、レーザビーム2を目3に照射する。この場合、レーザ装置Lは完全に自動的に作動して(すなわち、対応する開始信号によりレーザ装置Lが起動して)、レーザビーム2を移動させ、このようにして、以後に説明するように構成される切開面を生成し、目の角膜内のある一定容積を分離する。レーザ装置Lは、詳細に指定されていない制御ラインを介して、計画装置Pから、作動するのに必要な制御データを制御データセットとして事前に受信する。レーザ装置Lが作動する前に送信が実行される。もちろん、送信は無線通信も可能である。直接通信の代替例として、レーザユニットLと空間的に分離して計画ユニットPを配置し、対応するデータ通信チャネルを提供することもできる。] 図1a [0030] 好ましくは、制御データセットは治療装置1へ送信され、さらに好ましくは、レーザ装置Lの作動は、有効な制御データセットがレーザ装置L上に存在するまで阻止される。有効な制御データセットは、原理的には、治療装置1のレーザ装置Lにおいて用いるのに適した制御データセットであってよい。さらに、有効なデータセットはさらなる試験に合格することに関連付けすることもできる。この試験は、例えば、治療装置1についての制御データセット(例えば、装置の製造番号)または患者についての制御データセット(例えば、患者の識別番号)に追加的に取り込まれる詳細事項が、患者がレーザ装置Lを作動するために正確な位置につくとすぐに、例えば、治療装置から読み出されたか、または、別々に入力された他の詳細事項に一致するかどうかの試験である。] [0031] 計画ユニットPは制御データセットを生成し、このデータセットは、目を治療するために取得された測定データと視野欠陥データとから、外科的な手術を実行するためにレーザユニットLに提供される。制御データセットは、インタフェースSを介して計画ユニットPへ送られ、図示した例示的な実施形態では、以前に患者4の目を測定した測定装置Mから発生する。もちろん、測定装置Mが、任意の所望の方法で、対応する測定データと視野欠陥データとを計画ユニットPへ送信することもできる。] [0032] データは、メモリチップ(例えば、USBまたはメモリスティック)、磁気メモリ(例えば、フロッピーディスク)、無線通信(例えば、WLAN、UMTS、Bluetooth)によって、または、有線方式(例えば、USB、FireWire、RS232、CAN Bus、Ethernetなど)で送信可能である。もちろん、計画ユニットPとレーザ装置Lとの間のデータ送信に関しても同じことが当てはまる。] [0033] 一つの変形形態において使用可能な、データ送信に関する、測定装置Mと治療装置1との直接無線または有線接続は、誤った測定データおよび視野欠陥データの使用が、可能な最大限の確実性で排除されるという利点がある。これは、特に、それぞれの装置が、患者4が測定またはレーザ光2を導入するための正しい位置にいるかどうかを検出するように、測定装置Mまたはレーザ装置Lと相互作用するベッド装置(図示せず)によって、患者が測定装置M(複数可)からレーザ装置Lへ移される場合に、当てはまる。この場合、測定および視野欠陥データは、患者4が測定装置Mからレーザ装置Lへ移されると同時に治療装置1へ送信可能である。] [0034] 好ましくは、適切な手段により、計画ユニットPが常に、患者4に関する制御データセットを生成し、患者4についての不正確な制御データセットを誤って使用する危険性がほとんど排除されるように保証する。] [0035] レーザビーム2の効果を図2で概略的に示している。治療レーザビーム2は、明示されていない光学系によって目6の角膜5に集光される。これによって、角膜5内に焦点が形成される。焦点は、スポット6を覆い、焦点では、レーザ光エネルギー密度が極めて高いために、パルス長と組み合わさって、目の中で非線形効果が生じる。例えば、パルスレーザ光2の各パルスは、各スポット6において、目の角膜5内に光学的な破断部を生成することができる。破断部は、次に、図2に概略的に示すプラズマ泡を発生させる。その結果、このレーザパルスによって、組織が角膜5内で分離する。プラズマ泡が生成される場合、組織の層分離は、レーザ光2の焦点が覆うスポット6よりも大きい領域を含むが、破断部が生成される条件は焦点においてのみ達成される。光学的な破断部が各レーザパルスによって生成されるためには、エネルギー密度(すなわち、レーザ光のフルエンス)が、パルス長に依存した特定のしきい値を上回らなければならない。この関係は、例えば、独国特許第69500997T2号明細書から当業者に公知である。] 図2 [0036] あるいは、複数のレーザ光パルスが一つの領域に照射され、スポット6が複数のレーザ光パルスの重なりであるという点で、パルスレーザ光の組織分離効果が生じ得る。次に、複数のレーザ光パルスが協働して、組織分離効果を達成する。] [0037] しかし、治療装置1が用いる組織分離の種類は、以下の説明とは無関係である。重要なのは、パルス治療レーザ光2が用いられることである。例えば、国際公開公報第2004/032810A2号パンフレットに記載されているような治療装置1が用いられてもよい。また、多数のレーザパルス焦点が組織内で切開面を形成し、その形状がレーザパルス焦点が組織内に配置されているか、または配置されるようになるパターンに依存していることも不可欠である。パターンは、焦点の位置用に、一つ以上のレーザパルスが照射される目標点を予め定め、切開面の形状と位置を画定する。目標点のパターンは、以下に記載する方法および装置にとって重要であり、このパターンについては以下に詳細に説明する。] [0038] ここで、視野欠陥の矯正を実行するために、構成物質を分離して、その構成物質を除去する組織層をそこで分離することによって、構成物質が、パルスレーザ光によって、角膜5内の一つの領域から除去される。構成物質のこの除去によって、角膜内の容積の変化がもたらされ、その結果、角膜5の光学的な結像効果が変化する。変化の大きさは、正確に、以前に決定された視野欠陥が、できるだけ矯正されるか、または矯正されるようになる大きさである。除去すべき容積を分離するために、レーザ光2の焦点が、角膜5内の目標点、一般に、上皮およびボーマン膜の下の、デスメ膜および内皮の上に位置決めされた一つの領域内に向けられている。この目的を達成するために、治療装置は、角膜5内でレーザ光2の焦点位置を移動させるための機構を有する。これは図3に概略的に示している。] 図3 [0039] 治療装置1の構成要素は、焦点の移動を理解するのに必要である限りにおいてのみ、図3に含まれている。前述のように、レーザ光2を角膜5内の焦点7に集光し、角膜内の焦点7の位置を移動させることにより、レーザ光パルスからの収束したエネルギーが角膜5の組織に導入されて、様々な箇所に切開面を生成するようにする。レーザ光2は、レーザ8によってパルス放射として提供される。ほぼ直交する軸回りに偏向する2枚のガルバノミラーによる一つの変形形態で具体化されるxyスキャナ9が、レーザ8からのレーザビームを二次元的に偏向することにより、xyスキャナ9の後は、偏向されたレーザビーム10が生成される。このように、xyスキャナ9は、角膜5へのレーザ光2の入射の主方向に対してほぼ直角に、焦点7の位置を移動させる。xyスキャナ9に加えて、例えば、調節可能な望遠鏡として具体化されるzスキャナ11が、深さ位置を調節するために提供される。このzスキャナ11は、移動される焦点7のz位置(すなわち、入射の光軸上の焦点位置)を提供する。zスキャナ11は、xyスキャナ9の下流または上流に配置できる。したがって、以後にx、y、zで示される座標は、焦点7の位置の移動に関係する。] 図3 [0040] 空間的な各方向に個々に座標を割り当てることは、治療装置1の機能原理に必須ではない。しかし、説明を簡単にするために、以後の全ての場合において、zはレーザ光2の入射光軸に沿った座標を示し、xおよびyもまた、レーザビームの入射方向に垂直な平面における二つの相互に直交する座標を示している。当業者はもちろん、角膜5内の焦点7の位置が、他の座標系において3次元的に説明されてもよいこと、特に、座標系は、直角座標系でなくてもよいことを理解する。それゆえに、xyスキャナ9が、軸回りで互いに直角に偏向するという事実は必須ではなく、むしろ、光放射の入射軸が存在しない平面内で焦点7を調節できる任意のスキャナを用いることができる。したがって、斜交座標系を用いることも可能である。] [0041] さらに、以下により詳細に説明するように、焦点7の位置を記述または制御するために、非直線座標系が用いられてもよい。この種の座標系の例は、球座標および円柱座標である。] [0042] 焦点7の位置を制御するために、結合されて三次元焦点移動装置の特定の例を形成するxyスキャナ9およびzスキャナ11もまた、明示されていないラインを介して制御器12によって起動される。同じことがレーザ8に当てはまる。制御器3は、xyスキャナ9およびzスキャナ11によって例示的な方法で実現される、レーザ8および三次元焦点移動装置の適切な同期動作もまた保証する。これにより、角膜5内の焦点7の位置が、特定容積の構成物質が最終的に分離されるように移動し、続く容積の除去によって、視野欠陥の所望の矯正を実現する。] [0043] 制御器12は、焦点移動のための目標点を定義する、予め定められた制御データに基づいて作動する。制御データは、一般に、制御データセットにまとめられる。一実施形態では、制御データセットは目標点の座標をパターンとして定義し、その制御データセット内の一連の目標点が、焦点位置の連続配置、したがって最終的には、経路曲線(本明細書では略して経路とも言う)を定義する。一実施形態では、制御データセットは、例えば、xyスキャナ9およびzスキャナ11について焦点位置移動機構に対する特定の設定値として目標点を含む。眼科の手術を準備するために(すなわち、実際の手術が行われる前に)、目標点および、好ましくはその順序もまた、パターンで決定される。外科的な介入は、治療装置1に関する制御データが定義され、次に、そのデータを利用して、患者4に対して最適な視野欠陥の矯正を達成するように、前もって計画されなければならない。] [0044] 第1段階は、角膜5から分離され、その後に除去される容積を画定することである。図1aを参照して前に説明したように、これは、矯正の必要性を確認することを要する。図4は、子図a)、b)およびc)において、患者4の目3の光学的状態を示している。視野欠陥を矯正していない状態は、子図a)に示す状態である。角膜5は、目の水晶体13と共に、網膜14の後のz軸上に位置する焦点F内に無限遠にある物体の焦点を生成する。この場合、結像効果は、一方では目の水晶体13により得られ(目が適応していない場合は水晶体が弛緩する)、他方では、実質的に角膜の正面15および角膜の後面16によっても画定され、その曲率のため同様に結像効果がある、目の角膜5から得られる。角膜5の光学的効果は、角膜の正面の曲率半径RCVによって生じる。子図a)は単に例示的な状態における視野欠陥を表している。実際には、前述のより複雑な視野欠陥が存在し得る。しかし、参照が明確になされていない場合であっても、いくつかの特定の式は追加の角度依存性を含み得るが、以下の説明は複雑な視野欠陥にも当てはまる。] 図1a [0045] 視野欠陥を矯正するためには、眼鏡の形状の正面レンズ17が、図4の子図b)に示すように、目3の前で、角膜5の頂点から距離dHSで、公知の態様で配置されている。レンズ17の回折力BBRは、レンズが、焦点Fから、網膜14上に位置する矯正された焦点F*へ、全体としてのシステム(すなわち、眼鏡と目とで構成されたシステム)の遠点を移動させるように適合されている。] [0046] 本明細書で用いる名称に関して、変数にアスタリスクを加えることによって、それらが矯正後に得られた変数であることを示していることに留意されたい。したがって、焦点F*は、眼鏡のレンズ17によって、図4の子図b)で達成される光学的矯正の後に存在する焦点である。] [0047] 角膜5の厚みの変化は、主に、空気に面する角膜の前面15の曲率半径を変化させるが、目の内部に面する角膜の後面16の曲率半径は変化させないという正当な仮定に基づくと、角膜の前面15の曲率半径RCVは、容積の除去によって修正される。容積分が低減した角膜5は、次に矯正された焦点F*が網膜14上にあるように変更された結像効果を有する。矯正後は、変更された角膜の前面15*が存在し、視野欠陥の矯正がめがねを用いずとも達成される。] [0048] したがって、修正された角膜の前面15*に関して達成すべき曲率は、目標点のパターンを画定するために決定される。この場合には、対応するパラメータの決定が眼科光学では標準的な方法であるため、開始点は、眼鏡のレンズ17の屈折力である。以下の式は、眼鏡のレンズ17の屈折力BBR(φ)の計算に適用する。] [0049] (1)BBR(φ)=Sph+Cyl・sin2(φ−θ) この式において、SphおよびCylはそれぞれ、球面および乱視の屈折欠陥について実施される矯正値を示し、θは、当業者には検眼で知られているような円柱の(乱視の)視野欠陥の円柱軸の位置を示している。最後に、パラメータφは、目の円柱座標系を表し、眼科光学では慣習的であるような、目に反時計回りに見て数えられる。ここで、値BBRを用いると、修正後の角膜の前面15*の曲率は以下のように表される。] [0050] (2)RCV*=1/((1/RCV)+BBR/((nC−1)・(1−dHS・BBR)))+F 式(2)において、ncは、角膜の構成物質の屈折力を示している。それぞれの値は、通常1.376である。dHSは、屈折力BBRを有する眼鏡が、眼鏡によって視野欠陥の所望の矯正を生成するために、角膜の頂点から位置決めされなければならない距離を示している。BBRは、式(1)に基づいた、眼鏡の上記屈折力を示している。屈折力BBRに対する表示はまた、通常の球面または円柱矯正から逸脱する視野欠陥を含んでもよい。さらに、BBRは(したがって、自動的にRCV*も)追加の座標依存性を有する。] [0051] 補正係数Fは、角膜の厚み変化の光学的効果を考慮したものであり、最初の近似では、一定係数と見なしてもよい。高精度の矯正については、係数は、以下の式に基づいて計算できる。] [0052] (3)F=(1−1/nC)・(dC*−dC) この場合、dCおよびdC*はそれぞれ、光学的な矯正前および後の角膜の厚みである。正確に決定するために、i番目の計算では、変数(dC*−dC)が差(RCV*−RCV)から決定され、そこから得られる、厚みの変化に関する対応する結果が、(i+1)番目の計算に使用されるという点で、RCV*は繰り返し計算される。この計算は、例えば、厚みの変化についての結果の差が、2回の連続した繰り返し段階において対応して定義された限界値を下回る場合は、終了基準に適合するまで行われる。この限界値は、例えば、治療に適する屈折矯正の精度に対応する、一定の差によって定義することができる。] [0053] 目の角膜の厚み変化が無視される場合は(簡略化された方法では完全に許容できるように)、式(2)における矯正値Fは、簡略化された計算に関してはゼロに設定できる(すなわち、無視し、省略できる)。驚いたことに、以下の簡単な式が修正後の角膜5*の屈折力について得られる。] [0054] BCV*=BCV+BBR/(1−BBR・dHS) この式によって、視野欠陥の所望の矯正を得るために、修正後に存在しなければならない角膜の前面15*の半径RCV*が、簡単な形式で、式BCV*=(n−1)/RCV*を用いて、当業者に以下のように与えられる。] [0055] RCV*=1/((1/RCV)+BBR/((nC−1)・(1−dHS・BBR))) 容積については、容積を除去することによって、角膜の前面15の曲率の前述の変化がもたらされ、次にその容積を分離する境界面が画定される。この点に関して、好ましくは、矯正される領域の寸法、したがって、除去される容積の寸法が、可能ならば、暗順応瞳孔の大きさよりも大きくなるという事実を考慮しなければならない。] [0056] 第1の変形形態においては、当業者に公知の数値的方法を用いて、除去によって曲率の変化をもたらす、容積に外接する自由面を画定する。この目的を達成するために、曲率の所望の修正に必要な厚みの変化が、z軸に沿って決定される。これによって、容積がγ、φの関数(円柱座標における)として提供され、これによって、次に、容積の境界面が提供される。] [0057] 簡単な分析計算によって、容積の境界面が二つの面部分(すなわち、角膜の表面15に面する前面部分および反対の後面部分)によって構成される、以下の第2の変形形態が得られる。図5は、対応する状態を示している。容積18は、角膜の前表面15の下で、一定距離dF離れて位置する前切開面19によって、角膜の前表面15の方向に境界を付けられる。この前切開面19は、レーザ角膜切開刀と類似して、フラップ面19とも称される。この理由は、フラップ面19は、目の角膜5において、縁部に向かって切開された開口部と組み合わさって、フラップ形のラメラが、下にある角膜5から持ち上げることができるよう働くからである。ここで、以前に分離された容積18のこのような除去は、ここでもまた可能である。] 図5 [0058] 前切開面19は、角膜の前表面15の下のdFに位置する湾曲形状を有する。手術中に前表面が球面である場合は、曲率半径RCVよりもdF分小さい曲率半径を、フラップ面19に対して特定することができる。好ましい変形形態に関して以下に説明するように、コンタクトレンズは、切開面19を生成する場合に、角膜の前表面15が、切開面が生成された時に球面であることを保証でき、この結果、目標点のパターンは球面の切開面を生成する。コンタクトレンズを取り外した後の目3の弛緩により、非球面の切開面19となり得るが、切開面19は依然として、角膜の前表面15または15*から一定距離離れている。] [0059] 後方では、角膜5から除去される容積18は、角膜の前表面15から、全体として一定距離で離れていない後切開面20によって境界を付けられる。したがって、後切開面20は、容積18がレンチキュラの形態を有するように具体化される。このため、後切開面20は、レンチキュラ面20とも称される。図5では、近視矯正の一例として、曲率半径RLを有する同様の球面として、後切開面が図示されている。なお、この後切開面の曲率の中心は一般に、図5では同様に球面である、角膜の前表面15の曲率の中心と一致しない。遠視の矯正では、RLはRCV−dFよりも大きい。] 図5 [0060] 図6は、容積18の除去後の状態を示している。角膜の修正後の前表面15*の半径は、ここではRCV*となり、例えば、前述の式に基づいて計算できる。除去された容積18の中心厚みdLは、この場合、図7で図示するように、半径の変化に対する決定的な要素である。この図では、前切開面19によって画定された球状キャップの高さhFと、後切開面20によって画定された球状キャップの高さhLと、除去された容積18の厚みdLとがまた、さらなる変形形態として示されている。] 図6 図7 [0061] 後切開面20は、角膜の前表面15と前切開面19との間の一定距離を考慮に入れて、容積18の除去後の角膜の前表面15*の湾曲形状を画定する。したがって、後切開面20は、例えば、円柱パラメータを考慮に入れた視野欠陥の矯正において、角度依存性の曲率半径を有する。図7に示すレンチキュラ面20に関しては、一般に以下の式を用いる。] 図7 [0062] RL(φ)=RCV*(φ)−dF または円柱座標(z,r,φ)においては、 zL(r,φ)=RL(φ)−(RL2(φ)−r2)1/2+dL+dF 乱視を考慮に入れない場合は、φへの依存性は省かれ、レンチキュラ面20は球面となる。しかし、視野欠陥の円柱矯正に対する必要性を根拠として、レンチキュラ面20は、一般に、それぞれの軸上で異なる曲率半径を有し、曲率半径は、大部分は、同じ形状の頂点を有する。] [0063] さらに、このことによって、自動的に、近視の円柱矯正の場合には、フラップ面19とレンチキュラ面20との間の理論上の交差線が、一つの平面(すなわち、一定のz座標)内にないことが明確になる。レンチキュラ面20の最も小さい曲率半径は、φ=θ+π/2においてであり、最も大きな曲率半径は、もちろん、円柱の視野欠陥の軸θ上(すなわち、φ=θ)にある。図7の図とは異なり、視野欠陥の矯正においては、フラップ面19とレンチキュラ面20の頂点は、理論的には一致し、レンチキュラ面20は、フラップ面19よりも強く湾曲する。レンチキュラの厚みdLは、近視における中心のレンチキュラ厚みとして得られる。] 図7 [0064] 近視の矯正の場合には、レンチキュラと見なされる容積18は、理論的には、縁部において、レンチキュラ面20とフラップ面19との交差線を有する。遠視の矯正では、レンチキュラ面20がフラップ面19よりも湾曲が小さいので、限定された縁部厚が常に提供される。しかし、この場合には、中心のレンチキュラ密度は、理論上は、ゼロに等しくなる。] [0065] フラップ面20とレンチキュラ面19とに加え、その縁部においてフラップ面20とレンチキュラ面19とで囲まれた容積18に境界を付ける、追加の端面が提供される。この端面の切開もまた、パルスレーザビームを用いて行われる。以下に、図12a〜cを参照して端面の構造を説明する。] [0066] 角膜の正面15から一定の距離離れた前切開面19と後切開面20とによって囲まれた容積18の図で示す実施形態は、容積18に境界をつけるための一つの選択肢にすぎない。しかし、光学的な矯正は、実質的には、一つの面(レンチキュラ面20)だけで定義されるので、境界面である他方の面部分の分析による解明はより簡単になるという利点がある。] [0067] さらに、角膜の前表面15および角膜の後表面16からの容積の距離に関しては、最適な安全マージンが提供される。前切開面19と角膜の前表面15との間の残存厚dFは、例えば、50〜200μmの一定の値に設定することができる。特に、残存厚dFは、痛みに敏感な上皮が、角膜の前表面15の下のフラップ面19によって形成されたラメラ内に残るように、選択されてもよい。球面のフラップ面19の形成もまた、先の角膜測定器の切開部と一致する。これは、この方法を受け入れるのに有利である。] [0068] 切開面19、20を生成した後は、次に、このように分離された容積18が角膜5から除去される。このことが、図8に概略的に表されている。図8では、さらに、切開面19、20が例えば、プラズマ泡を連続的に発生することによって、集光コーン21に入射する治療レーザビームの作用によって生成され、その結果、好ましい実施形態では、フラップ切開面19とレンチキュラ切開面20とが、パルスレーザ光2の焦点位置を適切に3次元的に移動させることによって生成されることを示している しかし、代替例として、簡略化された一実施形態では、フラップ面19だけを、パルスレーザ光を用いて、角膜の前表面15から一定距離離れた位置に湾曲した切開面19を画定する目標点によって形成することができ、また容積18を、例えばエキシマレーザビームを用いて、レーザアブレーションによって除去できる。この目的を達成するために、レンチキュラ面20を除去の境界面として画定できる。しかし、これは必須ではない。このとき、治療装置1は公知のレーザ角膜切開刀と同様に作動するが、それにもかかわらず、切開面19は湾曲した角膜上に生成される。前述および後述の特徴はそれぞれ、このような変形形態においても可能であり、特に境界面の決定に関する限り、その形状の画定および制御パラメータの決定が関係する。] 図8 [0069] レンチキュラ面20とフラップ面19が両方ともパルスレーザ光によって生成される場合、角膜5の変化がレンチキュラ面20の上では生じない場合に、レンチキュラ面20の光学的な結果が良好になる(または、その場合のみ達成され得る)ため、レンチキュラ面20をフラップ面19の前に形成することが好都合である。] [0070] パルスレーザ光によって分離された容積18の除去は、図8に示す矢印23の方向に容積18を抽出できる縁切部22によって、図8に示すように達成できる。しかし、代替例として、縁切部22は、前切開面19(すなわちフラップ面19)を、リング形状で角膜の前表面15に接続するように具体化できるが、縁切部は360°の角度全体に広がっているわけではない。このように分離されたラメラは、狭い領域において、角膜5の残りの組織に接続された状態で留まる。したがって、この接続ブリッジがヒンジとして作用して、接続ブリッジがなければ、角膜5から離れて分離されるラメラを折り曲げ、この状態で目の角膜5の残り部分から、アクセス可能なすでに分離された容積18を切り取ることができる。接続ブリッジの位置は、制御データまたは目標点をそれぞれ生成する際に予め決定されてもよい。したがって、この観点から、前述の手順または装置は、角膜5内で容積19を分離し、組織ブリッジを介して目の角膜の残り部分と接続されるラメラを、容積を覆う蓋として生成する。この蓋が折り曲げられ、容積18が除去される。] 図8 [0071] 切開面19、20を生成するために、目標点は、ここでは、様々な方法で配置できる。従来技術(例えば、国際公開公報第2005/011546号パンフレット)は、例えば、光軸(z軸)にほぼ垂直な主軸回りに螺旋状に延びる特定の螺旋形状を、目の角膜内で切開面を生成するのにどのように用いることができるかを記載している。目標点を列で配置する走査パターンを用いることもまた知られている(国際公開公報第2005/011545号パンフレット参照)。これらの選択肢は、上で定義された切開面を生成するために用いることができることは言うまでもない。] [0072] 前述の端面は、図9aおよび図9bでより詳細に見ることができる。これらの図では、他の図面を参照してすでに説明してきた構成要素には、同じ参照番号が付され、したがって必ずしも再度説明するとは限らない。] 図9a 図9b [0073] 図9aは、遠視矯正の場合における、フラップ面19とレンチキュラ面20を備えた、角膜の前表面15(点線によって示されている周縁)および縁切部22の平面図である。端面24によって得られる、レンチキュラ面20とフラップ面19との間の移行ゾーンがまた図9aで見られる。この端面24は図9bで明瞭に見られる。図9bは、線A−Aに沿った図9aの図の断面図である。] 図9a 図9b [0074] 端面24によって、レンチキュラ20からフラップ面19への移行部がもたらされる。この場合、図9bの実施形態においては、移行部は、角膜の正面15またはそこから平行に延びるフラップ面19に垂直に向く円錐(図9aの平面図において)面が位置決めされた場合よりも、斜めに位置決めされる円錐面として設計される。縁切部22は、角度が、角膜の正面に対して垂直な方向になる、視軸OAに対して角度αで位置決めされる。] 図9a 図9b [0075] 一方、端面24は、より傾斜した形で延び、その結果、光軸OAの方向に沿って上から見た場合に端面24が有する幅Bは、例えば、縁切部22における幅よりも大きい。したがって、対応する角度βも角度αよりも大きくなる。] [0076] 図10aおよび10bは、近視のレンチキュラの場合、すなわち、近視矯正における対応状態を示している。この場合もまた、端面24が設けられ、フラップ面10と比較してレンチキュラ面20のより大きな曲率を考慮して、それ自体は提供されないであろうレンチキュラ18の限定された縁部厚みにつながる。この理由は、両方の面が、少なくともそれらの延長部において、交差線を有することになる(すなわち、縁部は交差線で終端する)からである。] 図10a [0077] したがって、光軸OA上またはその近くで、図9bによる遠視の形態に存在するレンチキュラ18の最小厚みが、縁部においては、図10bによる近視のレンチキュラで生じる。これにより、最小厚みdMはまた図10bの縁部において示されている。] 図10b 図9b [0078] 言うまでもなく、図9bおよび10bの断面図は、高次の矯正、特に乱視が存在しない場合だけの、レンチキュラを全体的に示している。乱視が存在する場合は、レンチキュラ面20は、球面とは異なるように適宜補正される。これは、当業者には明らかな態様で、端面24に影響を与える。] 図9b [0079] 最後に、図11aおよび11bは、図9aおよび9bの状態に対応する状態を示している。しかし、この場合、レンチキュラ18を露出するために生成された縁切部22は、図9および10よりもかなり大きな角度範囲にわたって広がっている。] 図11a 図9a [0080] 図9〜11は、斜めの切開部として設計された端面24を示している。しかし、端面24はまた、断面図において直線的に見えるこのような形状とは異なる構造を有してもよい。これを、図12a〜12dに一例として示している。これらの図では、図12aは、図9b、10bまたは11bの断面図と同様の断面図を表している。図12b〜12dは、図12aの点線によって示された詳細部分の拡大図であり、端面24の構造の異なる選択肢を表している。] 図9b [0081] 図12bによれば、端面24は、横断面においてほぼ直線の二つの部分25、26から成っている。第1部分25は、フラップ面19まで垂直に延びる。第1部分25の高さが、縁部の厚みdRをもたらす。この厚みは、5〜10μmの範囲内にあるように選択されることが好ましく、レンチキュラ18が除去される際に、断片部分が端面24の領域ではがれ落ちないように保証する。このような断片部分は、内部成長に極めて不都合な効果をもたらし、望ましくない退行につながるであろう。第1部分25がフラップ面19に垂直にあるにもかかわらず、レンチキュラ容積が除去された場合に、フラップ切開部19によって分離される角膜ラメラ25を滑らかに位置付けることを達成するために、端面24の第2部分26は、図12bの実施形態において、視軸に対して斜めの方向を有している。この斜めの方向は、次に、フラップ面19に完全に垂直に延びるように縁部24に設けられた場合の幅よりもかなり大きい幅Bを提供する。] [0082] 図12cは、図12bの端面24の構造の一つの変更形態を示している。図12cでは、目の角膜の前表面15から離れた領域でレンチキュラ面20とフラップ面19との間の縁部を丸める、連続的に湾曲した第2部分26が、フラップ面19まで垂直に延びる第1部分25上に形成されている。第1部分25が垂直に延びることによって、同じく、レンチキュラ組織が除去される場合に、組織片がレンチキュラの縁部からはがれ落ちるのを防ぐ、最小の縁部厚dRを保証する。] 図12c [0083] これはまた、S字形状で具体化される図12dによる縁部構造においても達成される。第1部分25は、同じく、フラップ面19まで垂直に延びている。S字形の構造を考慮すると、端面24の断面図は、この構成においては、変向点を有し、第2部分26は、同様に、レンチキュラ面20において直角に終端していることが好ましい。] 図12d [0084] コンタクトレンズは、コンタクトレンズの球状の下面26を押し付ける結果、角膜の前表面15もまた自動的に球状になるというさらなる利点を有する。したがって、コンタクトレンズが押し付けられる場合には、角膜の前表面15の下に一定距離離れて位置する前切開面19もまた球状になり、極めて簡略化された制御をもたらす。したがって、他の特徴とは全く無関係に、下面に球状のコンタクトレンズを有するコンタクトレンズを用い、前切開面19および後切開面によって、容積に境界を付け、前切開面は、角膜の前表面15の下で一定距離dF離れて球面として生成されることが好ましい。後切開面は、角膜の前表面からの距離dFとは別に、目が弛緩する際に(すなわち、コンタクトレンズが取り外された後に)視野欠陥を矯正するのに望ましい湾曲形状に対応した湾曲形状を有している。同じことが、目標点の画定と、操作方法にそれぞれ当てはまる。]
权利要求:
請求項1 目(3)における遠視を外科的に矯正するための治療装置であり、前記治療装置(1)は、制御装置(12)によって制御され、レーザ光(2)を照射することによって角膜組織を分離するレーザ装置(L)を有し、前記制御装置(12)は前記レーザ装置(l)を制御して、レンチキュラ容積(18)が前記角膜(5)内で分離されるように前記角膜(5)内へ前記レーザ光(2)を照射するように具体化され、前記容積の除去によって、遠視が所望通り矯正される、治療装置において、制御により、前記レーザ装置(L)は縁部が環状の端面(24)を介して接続される後面(20)と前面(19)とを有するように前記レンチキュラ容積(18)を画定し、前記端面(24)は、前記目の視軸(OA)に沿った投影において、リング幅(B)を有し、前記リング幅(B)は、各面と接する前記後面または前記前面(20,19)の前記縁部において垂直な直線を同じ投影において有した場合の幅よりも大きく、前記前面(19)を前記後面(20)またはその想定上の延長部に接続することを特徴とする、治療装置。 請求項2 目(3)における遠視を外科的に矯正するための治療装置(1)のレーザ装置(L)に対する制御データを生成する方法であり、前記レーザ装置は、レーザ光(2)を照射することによって角膜組織を分離し、前記制御データは前記レーザ装置(L)の作動を制御して、前記角膜(5)に前記レーザ光(2)を照射することにより、レンチキュラ容積(18)が前記角膜(5)内で分離されるようにし、前記容積の除去によって、遠視が所望通りに矯正される、方法において、前記制御データは、縁部が環状の端面(24)を介して接続される後面(20)と前面(19)とを有するように前記レンチキュラ容積(18)を画定し、前記端面(24)は、前記目の視軸(OA)に沿った投影において、リング幅(B)を有し、前記リング幅(B)は、各面と接する前記後面または前記前面(20,19)の前記縁部において垂直な直線を同じ投影において有した場合の幅よりも大きく、前記前面(19)を前記後面(20)またはその想定上の延長部に接続することを特徴とする、方法。 請求項3 レーザ光を照射することによって角膜組織が分離し、これによりレンチキュラ容積(18)が前記角膜(5)内から分離および除去され、前記容積のこの除去によって、遠視が所望通り矯正される、目(3)内で遠視を外科的に矯正する方法であって、前記レンチキュラ容積(18)には、縁部が環状の端面(24)を介して接続される後面(20)と前面(19)とが備えられ、前記端面(24)は、前記目の視軸(OA)に沿った投影において、リング幅(B)を有し、前記リング幅(B)は、前記各面と接する前記後面または前記前面(20,19)の前記縁部において垂直な直線を同じ投影において有した場合の幅よりも大きく、前記前面(19)を前記後面(20)またはその想定上の延長部に接続することを特徴とする、方法。 請求項4 前記前面(19)は、前記角膜の前記前表面(15)から一定距離dF離れて位置決めされ、前記後面は湾曲し、曲率半径RL=RCV*−dFを有し、ここで、RCV*は、以下の式を満たし、RCV*=1/((1/RCV)+BBR/((nC−1)・(1−dHS・BBR)))+FRCVは、前記容積(18)の除去前の前記角膜(5)の曲率半径であり、nCは、前記角膜(5)の構成物質の屈折力であり、Fは補正係数であり、BBRは、視野欠陥を矯正するのに適する眼鏡(17)の屈折力であり、dHSは、前記屈折力BBRを有する前記眼鏡(17)が、眼鏡(17)によって視野欠陥を所望通り矯正するために、角膜の頂点の前に位置決めされる必要がある距離であることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか1項に記載の装置または方法。 請求項5 以下の式を用いて計算し、F=(1−1/nC)・(dC*−dC)ここで、dCおよびdC*はそれぞれ、前記容積(18)の除去前および除去後の前記角膜(5,5*)の厚みを示し、前記半径RCV*は、各繰り返し段階の間に、厚みの変化(dC*−dC)が前記差(RCV*−RCV)から決定され、その決定から得られる、前記厚みの変化の対応する結果が、次の繰り返し段階におけるRCV*の計算に使用されるという点で、繰り返し計算できることを特徴とする、請求項4に記載の装置または方法。 請求項6 前記端面(24)は、前記前面までほぼ垂直に延びる第1部分(25)と、前記視軸(OA)に対して大きく傾斜する第2部分(26)とを有することを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置または方法。 請求項7 前記第1部分の高さdRは、5μmより大きく、特に少なくとも10μmであることを特徴とする、請求項6に記載の装置または方法。 請求項8 前記第2部分(26)は、前記視軸(OA)の方向に対して80°から100°の角度で位置決めされていることを特徴とする、請求項6または7に記載の装置または方法。 請求項9 前記第2部分(26)は、前記視軸(OA)が前記角膜の前記正面(15)を通過する前記点を基準にして、凹形であることを特徴とする、請求項8に記載の装置または方法。
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